あんてぃの本ログ。

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完璧主義が行動の邪魔をする |「行動できない人の心理学」を読んでみた感想

 
みなさん、こんにちはあんてぃです。
今回紹介する本は「行動できない人」の心理学です。
 
この本はだいぶ昔、10代の頃、よく片道40分くらいする本屋に行っては100円均一コーナーで気になった古本を片っ端から買っていくのがマイブームだった頃に見つけた本です。
結婚して県外に引っ越した今でも、この本は捨てずに読み返してます。
 
この本が発売されて軽く10年くらい経っていますが、今でも内容は普遍的で胸に突き刺さることがたくさん書いてある本です。
時代にとらわれない考え方しか書いてないので今でも時々、行動できてないなーと思った時はよくこの本を開いて「なるほど今の私はこういう状況か」と自分自身を見つめ直す機会をくれます。
こういう本の表紙が渋いものって結構良書が多い気がするんですが、、、気のせいでしょうか....(笑)
 
こんな人にオススメ
  • 行動できずに自暴自棄になることがある
  • なんにも興味が持てない
  • 毎日が虚しい
  • 自分に自信が持てない

 

 

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スキマ時間で読める心理学書

 
本の中身は大きく4つに分類にされていて分類された中に1ページ弱でわかりやすくまとめてあり章立てしてあり、目次から自分の気になったタイトルから読める仕組みなので時間がない人も「今日はこのタイトル気になるから読んでみよ」と気楽に読めるのが良い点で読書をあまりしない方に特にオススメです。
 
全部を通して見ると深く読むこともできますし、空いた時間で興味がある部分を1、2ページをパラっと読むこともできます。
 
内容は専門用語もなく、わかりやすいので自己啓発系の本を読んだことのない方でも読める本になってます。
 
私は自己啓発系をよく読むのですが、難しい本ほど文字が小さくぎっちり書かれていてそれプラス専門用語も用いて深い部分まで掘り下げていくんですよね。
 
それだと正直、時間かけて読まないと内容を理解することができないし、内容を噛み砕きながら読まないといけないので時間置いて読むと前回読んだ内容を忘れたりして「あれ?前回なんの話してたっけ?」とさかのぼって読まないといけないので、こういう、見開き1ページ弱で読める本はスキマ時間に気楽に手に取って読める本だし、何より、完結にわかりやすく深い部分にも触れてくれるのですごく良かったです。
 
個人的にはもっと1つの内容を掘り下げてくれてもいいなあとは思いましたけど(笑)
あまりこういう系を読み慣れてない方にはとっても相性は良い気がします。
 
本の内容を簡単に分けると
  • なぜ、行動することが大切なのか
  • なにが行動の邪魔をするのか
  • 行動すればどう自分を変えられるのか
  • 行動が与えてくれるメリットは一体何なのか
 
 
とこのような視点から行動できない人の視点を細かく分析してくれている本でした。
 
私のような最近意欲的に動けていないなーと思うがこの本を手に取ると中々耳の痛い話が多いです(笑)
 
でもだからこそ、自分の行動できない理由を探すにはもってこいの本だとも思います。
 
時たま、行動できている人とできない人の違いをわかりやすく対照的に書いてくださってるので参考になることが多いですね。
 

失敗を恐れてしまうから失敗する

今回は、私が読んでいて一番グサっときたタイトルを2つ今日は紹介しようと思います。ひとつは「失敗を恐れるから失敗する」です。
 
私は人前に出て話すのが小さい頃から本当に苦手で、出し物の発表も、失敗したらどうしよう、なにかあったらどうすればいいんだ。。。
 
と自分の番が来るまで本当に足に力が入らなくなるほど、怖がってしまってそう思ってる時って大概、いっつも失敗して同じ文を二度読んでしまって頭が真っ白になったり、質問されても何も返せずにずっと無言でうつむいてるだけ....という感じでした。
 
その時、いつも”やっぱり失敗した"と思ってしまうんですが、私のような人をこの本では「失敗恐怖症」といいます。
 
失敗するんじゃないかという不安やプレッシャーを自分にかけすぎて恐怖がどんどん大きくなってしまい、最後には自分自身を敵にして自分が自分を嫌いになってしまうという負のスパイラルが出来上がってしまうんですね。
 
その原因の1つは、「完璧主義」かもしれません。
 
完璧主義の人って、基本的に他人を基準にしてものごとを考える傾向があります。
 
自分に適したことや合っていることをやろうとする前に他人から見た自分を気にしてしまう。
その結果怖くなってきて、失敗したらどうしようと考え、いざやってみても失敗したらすぐに自分に落胆して責めてしまう。
 
でも私は、失敗を恐れることは当たり前にあることだと思っています。
なんにでもなんでも突っ込める人って早々いないし、いたら逆に怖いですよね(笑)
 
失敗を恐れるからってそんな自分がダメなわけじゃないです。
ただ、自分らしくいることが重要、だと思っています。
 
完璧主義におちいって、他人からどう見られているかを気にして物事を選ぶんじゃなく、自分の求めるものに素直に自分らしくあることが大切だということだと思います。
 
人間は完璧じゃありませんし、失敗しない人間なんて一人もいないんだと思っています。
失敗は成功の母という言葉があるくらいです。
 
もし自分が恐怖を恐れている時はそういう時こそ落ち着いて「今、完璧主義になって失敗を恐れていないか?」と声をかけてみてください。

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挫折と向き合えば人生は成功する

 
そしてもう一つ私がこの本で学んだことが「挫折という杯を飲み干すことで人生は拓かれる」です。
 
このタイトルが目に飛び込んできた時は、もう本当に図星でドキッとしてしまい読まずにはいられませんでした。
ただ私は言葉自体は確かに、挫折を挫折のまま終わらせてはいけないとは心得てるもののなぜなのかという部分に対しては考えてなかったので深く読んでみてかなり納得がいきました。
 
この本の中では二人のプロ野球選手を例に出して書いてあります。
 
かつて巨人軍にいた藤尾選手という足も肩もある有名な捕手がいました。
彼はとても研究熱心でよく練習もしていたようです。
 
彼はとても謙虚であの有名な長嶋茂雄氏が入団してくると、新人の長嶋茂雄氏に「おい、長嶋、外角球というのはどう打てばいいんだ」と聞くほど貪欲でもありました。
 
ですが、彼はそういう一面と同時に繊細な性格ゆえに考え込んでしまう性格でもあったようです。
そして迷い、悩んでしまい、少し球の当たりがなくなってしまうだけで考え込んで余計フォームを崩してしまい意気込んでも余計に結果が悪くなってしまいました。
 
そして打てないことが気になって遠征先でも眠れなくなってしまうのでコーチを叩き起こしてバットのスイングを見てほしいと頼み込んでしまうほどでもあったようです。
 
その流れからか、やがて藤尾氏は捕手としてのポジションを守りきれずに中堅手(センター)に移されてしまいました。
そしてまた彼はそのことで考え込みます。
 
その彼の変わりに入った捕手が森晶彦氏でした。
森選手は味方投手の得意とする球や、その組み合わせ、あるいは対戦相手の打者の癖を細かに書き込んだメモを持っていました。
そして「ものを覚えるというのは、書いていくことだと思うんです。ノートに書かなければ頭に残りません」とのちにあげた本にも書かれていたそうです。
 
二人の考え方は全く違います。
 
森氏が考え方は頭で考えます。
 
しかし藤尾氏の考えは考え込むことにつながって、さらに迷い、悩みとどんどん感情で考えはじめてしまっています。
 
結果的にセンターに移された藤尾氏はそれでも捕手にこだわり”時々捕手に使われるのが調子を狂わせるんだ”と思い、やはり、捕手をやりたいと考えることが彼にとって唯一の逃げ場になってしまいました。
 
そして、捕手こだわるがゆえに打てなくなり、考えすぎて自信喪失していき、どんどん悪循環におちいってしまい、精神面を宗教に頼るようになりました。
 
宗教を信じることは全然悪いことじゃありません。
厳しい現実に立ち向かっていく支えにすることは手段としてはとても大切だからです。
 
ですが厳しい現実から逃げるために宗教を選んでしまうと、弱い自分を克服できずに生きていくことになります。
 
自分の人生がうまく運ばない時、なにかにすがるのではなく、自分の挫折と向き合って頭を使って考えることが必要な時があります。
 
 
挫折こそは自らの前に突き出された杯である。それを逃げることなく飲み干すことができるかできないかが人生の別れ路であろう。挫折からこそ真に地の足ついた情熱が湧いてくるのである。
 
「行動できない人」の心理学から抜粋
 

おわりに

 
これは極論だと思いますが、行動するかしないかで人生って天と地の差ほどに変わると思っています。
私は未だに新しいチャレンジには行動するのかしないのかで自分と戦ってます(笑)
 
行動すれば案外「こんなものか~」と簡単なのに終わることなのに、なんでこうも自分で自分の足を引っ張ってしまうんだろうと思うんですが、こればっかりは自分と向き合って一つ一つ勇気を出して行動していくしかないと思ってます。
 
そうすれば、行動すること自体に免疫がつくだろうし、そうして継続して行った先にきっと人生がより良くなっていくんだろうと思っているからです。
 
でもそれもこれもこういう本を読んで知識を増やしているから前向きに考えられるのかもしれないんですよね。
本って本当に自分をどこまででも連れていってくれるなあと思います。
 
みなさんもよかったら読んでみてくださいね!